逆従属人口比率が示す国家の行方
2018年 09月 27日
興味深いのは、この指標のピークが92年だったことで、これはバブル崩壊の時期と一致する。つまり人口動態は、80年代後半のバブル相場とその後の崩壊を予見していたことになる。またスペインの住宅バブル崩壊や米国のリーマン危機もやはり、逆従属人口比率のピーク前後に起きているのだ。
そのことは改めて書くとして、今回はグラフの左端をご覧いただきたい。そう、戦前の逆従属人口比率はいまと同じ水準なのだ。但し、その理由は今と正反対で、子供が多すぎたので国家運営に支障を来したのである。だから戦前の政府は、代わりはいくらでもいるとばかり人命を軽視し、すぐに戦争で解決しようとしたのだろう。ひょっとして、戦争による人減らしは重要な国策だったのかもしれないのだ。
翻って今の日本で余っているのは筆者のようなロートル世代だ。年寄りは戦争には役立たずだから戦争はないだろう。ならば、消費税を上げて兵糧攻めにする?
by shigg816
| 2018-09-27 00:38
| 金融経済