嵐が過ぎた後にどんな株を買うのが良いか

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今週の株価は一時、22500円を超えて反落した。前回は余計なことを書かなければ良かったのに、と反省しきり。前に書いた通り、この後は少なくとも11月一杯は下がると思う。米国金利がさっぱり下がらない中、原油は高値から2割も下落し、200日移動平均線を下回ってきたからだ。

その原油の下落に伴い、信用スプレッド(ジャンク債と国債の利回り差)も拡大してきた。ジャンク債の流通利回りは地場の石油会社の経営状態に連動する。だから原油が高い間は良いが、今のように下がるとジャンク債の利回りが上昇し、信用スプレッドは拡大してしまうのだ。これは台風が接近していることを示す危険な兆候である。

だが物事を前向きに捉えるならば、バーゲンセールが近づいているとも言える。その時に何を買ったら良いのか、今から準備しておきたい。そこで参考にしたいのは、この6年間にどんな業種が買われたのか、ということだ。6年間、ずっと上がってきたような業種は誰もが持っているもの。だから大きな下げ相場の後では戻り売りにあって、さっぱり上がらない。

これに対し、人気薄だった業種では、古くからの株主しかおらずシコリ玉がないので、ちょっとした好材料でも株価が上がりやすいのだ。

具体的に見てみよう。今回の上げ相場の起点は2012年10月である。上図はそこから今日までの業種別騰落率を見たもので、ワーストには不動産、鉄鋼、海運、鉱業などが並んでいる。

次は下図を見て欲しい。こちらは日経平均が7700円の底値をつけた2003年4月から、18238円の高値をつけた2007年7月までの図表で、値上がり上位は鉄鋼、不動産、海運である。

つまり、前に大相場を演じた業種は、次の相場ではさっぱりなのだ。ということは、来るべきバーゲンセールでは今、上位にある業種、化学などは避けて、鉄鋼や海運、銀行などが狙い目ということになる。

銀行株が上がるとは考えにくいかもしれない。だが今週の週刊エコノミストには、銀行には27兆円相当の「負ののれん」があり、それを活用したら不良債権が一掃されるという記事が載っている。銀行株にとって、とてつもない好材料だ。

会計上のマジックといえばそれまでだが、来年の参院選を見据え、株価を上げたい政治家はそこに目をつけるのでないか。自社株買いとセットならなお良い。

ただ、所詮は一過性の材料だ。来年の株価は前半に急騰し、後半はその反動で大暴落するように思う。
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by shigg816 | 2018-11-10 00:33 | 金融経済 | Comments(0)

各種統計から独自の切り口でグラフを作成し、経済の先行きを考えるヒントを探ります。


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