8月17日、第一商品さんの仙台支店で講演をします。その要旨は次の通りです。
2019年 07月 25日
次回の講演会でお話しすることの要旨
1 米国株は8月末~9月上旬まで今の高値を維持し、日経平均も連れ高となって2万3千円くらいまで上昇するだろう。しかし今秋からは、中国経済に端を発する世界景気悪化の深刻化、ブレグジットを巡る混乱を引き金とする欧州金融危機の発生等をきっかけに、昨年秋以上の株価暴落となり、日経平均は来年夏頃には1万4千円台まで下落している可能性がある。ただし、そこは絶好の買い場となろう。
2 その見極めは米長期金利の動向と原油市場である。米長期金利が10年移動平均(現在2.48%)を超えるようならば、内外とも株式投資は一旦、様子見とすべきだろう。また原油価格もWTIが50ドルを大きく下回る場合も、ジャンク債の利回りが急騰し(価格は暴落)、株価の急落要因となる。
3 米長期金利は81年にピークをつけてから今年で38年目。その間はずっと金利が低下してきたので、世界経済は低金利の持続を前提に設計されてきた。だが過去の相場サイクルからみて、今やいつ金利が反転してもおかしくない。世界的な「幕末」の到来とはその際に起きる混乱のことを指す。
4 最近の金価格上昇はそうした混乱の前兆だと思われる。金はドル建て、円建てともに三角持ち合いを上抜け、長期上昇トレンドに入った。円ベースでは1980年1月につけた6495円/gは数年以内に突破するだろう。中長期的な投資が出来る方は9月上旬までに買っておきたい。