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長短金利逆転は株価急落の前兆「グラフの声を聞く」2019/4/23

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米国の長短金利差が逆転し(逆イールド)、1年半後には景気後退に陥る可能性が高いという。だが過去十数回の逆イールド局面をみると、景気後退に先だって株価が失速するケースがほとんどである。つまり逆イールドは、景気後退よりも株価急落の前兆として捉えるべきなのだ。

実際、2000年のITバブル崩壊や08年のリーマン・ショックも、長短金利の逆転後に起きている。ここで注目は、1930年代の大恐慌もその直前に逆イールドとなっていたことだ(図1)。これは株式ブームの最中にあって、信用取引に対する需要が増大し、短期の市中金利が高騰していたからだ。これに対し長期金利は、その時すでに景気後退の予兆が表れていたので、あまり上昇しなかったのである。

例えば自動車の生産台数は、29年3月のピークから株式市場絶頂期の9月にかけて、3割も落ち込んでいる。これは生産性の上昇に対し賃金の上昇が追いつかなかったからで、もはや大衆は自動車(GM)を買う余裕がなくなっていたのだ。その後はラジオ(RCA)、電球(GE)といった具合に、単価が高い商品を扱う企業の順番に業績が低迷し始め、最後はコーラまで売れなくなった。当時の株式市場がこうした変化を的確に織り込んでいる様子は興味深い(図2)。

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★1929年、米国の長短金利は逆転し、逆イールドになっていた。また図2が示すように、自動車株、ラジオ株といった高額商品から売れ行きが鈍化し、株価が天井打ちしていった。今、同じことが米国で起きている。株価が高いことから、じわじわ進む実体経済の悪化が見えにくくなっているだけである。


以前より米国株は9月9日に最高値を更新すると言ってきた。もし本当にそこが高値となり、その後に反落するならば、1929年型の株価崩落もあり得るように思う。つまり、株価は11月中に半値になるということだ。だが、そんな予測は外れた方が良いに決まっている。


Commented by shigg816 at 2019-09-19 08:50
> kumaさん
いつもありがとうございます。かねてより想定していた9月9日に米国株が新高値!とはならなかったので、天井打ちの時期を2カ月ずらしました。あのイチローでも3割バッターなので、僕は2割当たれば御の字です。でもたまにホームランを打つ方が意外性があって面白いかと勝手に思っています。
by shigg816 | 2019-09-06 19:25 | 金融経済 | Comments(1)

各種統計から独自の切り口でグラフを作成し、経済の先行きを考えるヒントを探ります。


by shigg816
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