人気ブログランキング |

世界は米国より中国に依存している 「グラフの声を聞く」週刊エコノミスト誌 2019/5/7号

e0362571_18101195.png
この10年間、中国の輸入総額は年率6・3%で増加してきた。これは同期間の輸出(年率4・7%増)を上回り、世界最速のペースだ。世界の輸入に占める中国の割合も急増しており、米国との差は縮小している(図1)。また主要国でも対中輸出依存度が高まっており、台湾や豪州では約40%に達している。

さらに中国が最大輸出先という国は日本など79カ国で、その数は年々拡大している。これに対し、米国が最大輸出先の国は63カ国にとどまる。つまり、経済的には米国より中国を頼る国のほうが多いのだ。

中国が輸入相手国を増やすことが出来たのは、民間企業ではなく国家の力である。その目的は国際社会に対する影響力拡大だ。だが輸入相手国は同時に輸出相手国にもなるので、今日のように米国が貿易戦争を仕掛けてきても、経済への打撃は小さくなる。

かつての日本は対米輸出比率が30%前後もあり、対米貿易摩擦時の打撃は大きかった。これに対し、中国の対米輸出比率はおおむね20%以下で推移してきた(図2)。いまトランプ政権の貿易交渉は米国が押している感がある。だが実際には中国政府に、「無理を言うのなら、米国との貿易は縮小しても構わない」と開き直られ、トランプ政権は当惑しているのでないか。

e0362571_18104983.png
★トランプが仕掛けた中国からの輸入品に対する関税引き上げだが、時間の経過とともに世論の支持率が低下し、トランプの劣勢が鮮明になってきた。今回、紹介したコラムは、貿易相手国の数からみて、米国の劣勢は否めないとしたが、実際、そんな展開を辿っているといえよう。とはいえ、中国も無傷では済まず、ソ連と同様、建国から72年目にあたる2021年には現在の共産党支配体制が崩壊するように思う。


だが、そんなことより皆の関心は内外の株価だろう。筆者は米国株が9月9日に最高値を更新した後、急落すると主張してきた。それがそうならなかったので、シナリオの修正をするべきか考えていたが、今のところ、その必要はなさそうだ。


というのは、NY株がいよいよ天井打ちのモードに入ってきたからだ。NYダウで言えば、東京時間の高値から、あと200ドルで最高値更新となる。だが、拡大三角形の上限を突き抜けるようなエネルギーがあると言えば、それは???であって、「予想外によくがんばって戻ってきたね」という程度のもの。


その点、l日本株は機関投資家を中心に、あまりにも皆が弱気になってヘッジ売りが溜まっていたので、カラ売りの買い戻しで、まだ上値があってもおかしくはない。だが、それも米国株次第だろう。なので、今日明日でNY株が新高値をつけて返ってくるなら先行きは要注意だ。






by shigg816 | 2019-09-12 18:57 | 金融経済 | Comments(0)

各種統計から独自の切り口でグラフを作成し、経済の先行きを考えるヒントを探ります。


by shigg816
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31