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先行きはどうなるか。

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皆さま、こんにちは。随分とご無沙汰して申し訳ありません。
さて昨年、ぼくの講演を聞かれた方から次の質問を頂きました。その回答を載せますのでご覧ください。

(質問)ブログにアクセスいたしましたが,最近の状況の記載がございません。新型コロノの経済恐慌を踏まえた相場の行く末を知りたくメールを差し上げました

(回答)まず最近の活動ですが、週刊エコノミストに毎週、「グラフの声を聞く」を連載しています。これがなかなか手間がかかるので、最近はブログの更新を行っていません。また第一商品さんの本支店などで毎月講演していますが、今月はコロナショックで取りやめになってしまいました。

さて相場の先行きですが、これは間違いなく大恐慌になると思います。2018年秋から始めた講演ではいつも80年周期の大動乱=世界的幕末が到来すると申し上げてきました。2020年になって、予定通り、それが始まったということです。あの時はそのきっかけがわかりませんでしたが、巨額の債務が積みあがって伸び切ったタイミングでバブルが弾けたのです。本当の災厄はこれからだということは、1929年や1990年など過去の大暴落と現在の株価チャートを対比すれば明らかです。

それでも世界がまだ楽観視しているのは金利が低いからです。しかし一時は0.569%まで低下した米長期金利はいま1.2%に急騰しています(昨夜は0.854%)。長らくマイナス圏内で推移していた日本国債もいまやプラスに転じました。これは資金繰りに窮したヘッジファンドの換金売りであると同時に、将来の物価上昇→金利上昇を先取りした動きなのではとみています。

そもそもG20が掲げた処方箋は財政投融資の拡大、中央銀行は量的緩和です。しかし供給がストップするなかで、こうした政策は先行きのインフレを煽っているようなものでしょう。

1930年代の大恐慌は、株価暴落で債務返済が滞る→1931年5月、オーストリアやドイツの銀行不良債権が爆発→ドイツに貸し込んでいた英国ポンドを金に両替する動きが殺到→金が払底した英国はポンドと金の兌換を停止(金本位制停止)→ポンド防衛のため公定歩合を引き上げ→基軸通貨国の金利上昇が世界に波及→大不況が大恐慌に変質

という動きを辿りました。いま、それと同じことが当時の3倍くらいのスピードで進行しているように思います。資金繰りに窮したヘッジファンドが資金返済に対処すべく、株はもとより、債券や金まで売っているのですから。いま述べたようなことは週刊エコノミストに書いておきましたので、次のバックナンバーをごらんください。基本は有料ページですが、いまの状況を考えるうえで有益なコラムは無料公開にして頂いています。

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200218/se1/00m/020/013000c

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200225/se1/00m/020/018000c

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20190806/se1/00m/020/012000c

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20190618/se1/00m/020/006000c






Commented by kuma at 2020-03-21 13:34 x
恐慌がおこるのはわかりました。では日経、S&Pはどの位まで下落すると思いますか?時期をまじえてご教示いただけないでしょうか。

よろしくおねがいします
Commented by shigg816 at 2020-03-21 18:16
> kumaさん
グラフが示す通り、今回の下げ方はかつての暴落よりペースが速く鋭角的です。しかし29年、90年、08年とも高値から半値近辺で一旦、反発しています。ですから時期は分かりませんが、そこが一つの目処になるのではありませんか。
Commented by nori at 2020-03-26 23:17 x
ブログの復帰お待ちしていました。時期はともかく、これまでおっしゃっていたことが現実となっていますね。さて、間違いなく大恐慌となるとおっしゃっていますが、過去と異なりこれだけ株価, 消費維持政策を各国が取っている中でもやはり焼け石に水ということでしょうか?またDowの大底はどの程度の値になると予測されますでしょうか?
Commented by shigg816 at 2020-03-30 20:58
> noriさん
はい、残念ながら全てが壊れてしまいました。消費維持策は短期的には効果があっても、供給が細る中では将来のインフレの種を蒔いているようなものです。株価は内外政府のPKOでもう少し戻るかもしれませんが、1929年も87年も90年も08年も高値から約半値に落ちています。29年のときは暴落第1波で半値になった後、数ヶ月かけて下げ幅の半値を戻しましたが、その後はつるべ落としの有様です。そして今回は株価落下のスピードが過去の暴落局面より早いのが特徴です。

ただ、1929年の時とは一つ異なる点があります。それは当時は金本位制下で通貨供給量に制約があり、それがデフレの原因でした。今回はじゃんじゃんお金を刷っているので、デフレではなく、遅かれ早かれインフレになります。そうなれば実物資産としての側面がある株は買われ、日経平均は2025年までに10万円を突破するでしょうね。数年後を睨むなら、債券ではなく株を持つべきです。
by shigg816 | 2020-03-21 10:30 | 金融経済 | Comments(4)

各種統計から独自の切り口でグラフを作成し、経済の先行きを考えるヒントを探ります。


by shigg816
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